職人日記

飾屋しろがね職人の原田明徳のブログです。
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飾屋の仕事〜特注品製作 其の伍

いやはや、本当に寒いここ数日ですが、皆様いかがお過ごしですか?
これを乗り越えれば、暖かくなるので暫しの我慢でございます。

さて、いよいよ「舞う花 桜・四葉」のプレゼント企画と、
「卯月の千代」の申し込みが今週までとなっております。
いつもの事ながら、多数のご応募誠に有り難うございます。
まだ間に合いますので、まだの方は奮ってご応募くださいませ。


さて今回は、いよいよ特注品製作の最終回です。

時計を固定するパーツを作り終えて、
8割方作業が終わっていた物を、
必要な部分を磨いて、艶を出していきます。

本来なら、これだけ大きな物の場合は、
バフグラインダを使った方が、全然楽なのですが、
今回はそうしてしまうと、使い込んだ感じが失せてしまうので、
ピンポイントで磨くように、リューターだけを使います。

磨きます
普段、リューターを使う時はこの様に、
百均で売っている、布団圧縮袋に鉄の骨組みを入れて潰れないようにして、
その中で作業をするようにしています。

これは粉塵が飛散するのを防ぐためです。
普段使っているポイントには、細かい粉塵が出てしまう物が多く、
アスベストとまでは行かないまでも、
吸い込んだら確かにまずそうな物ばかりです。

ちなみに、この圧縮袋の利点は、
丈夫で破けない・透明度が高く袋の中が見えやすい、
2重チャックで使わない時は閉じて密封出来るという事です。
大きさも沢山種類があるので、スペースに応じて選べるのも良いです。
粉塵が溜まってきたら掃除機で吸い出して繰り返し使えますし。


磨きが終わったら、最後に燻して黒い色を付けます。
いつもムトーハップを使っているので、
箱根に行った気分になれます。

ムトーハップとは、入浴剤ですが、硫黄分が多く含まれてますが、
同じ効果があるヨウ素より安く手に入りますね。

いぶした後さらに磨きます
これに浸けて磨く、また浸けて磨くを2〜3回程度繰り返します。
シルバーアクセサリの黒い物は硫化膜なのですが、
1回で一気に着けてしまうより、何度か繰り返す方が、
より強力な膜となるのです。
細かい傷や隙間に硫化膜が出来、黒く残ると、
シルバー一色の時より立体感と迫力が出てきます。

さあ、これで完成です!

完成

今回の物を完成させるのに延で30時間位でしょうか。
自分が想像していたより、さらにまとまった作品になりました。

預かっていた時計が、かなりボリュームがある物だったので、
それに負けないようにと思って、結局腕の厚みが4mmに達したのですが、
返ってそれが吉と出たようです。
重量的には、ちょっと重くなったと思いますが、
余り軽すぎる物だと、ブランドの重さに負けてしまうと思いました。


作り終えた感想としては、「面白かった!」の一言に尽きますね。
機会があったら、自分のを創ってみたいと思います。
バンドが無くなった時計って、結構骨董市で出てるんですよね。
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