職人日記

飾屋しろがね職人の原田明徳のブログです。
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飾屋の素〜もう一度生まれてきたいと思う?
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    風が秋の気配を運んでくる今日この頃。
    皆様いかがお過ごしでしょうか?


    さて。
    今日は外出の際にちょっと時間があったので、
    久しぶりに映画を見てきました、という話。


    見たのは、「スカイ・クロラ」

    押井守監督で、カンヌにも出品した話題の映画。

    公開から1ヶ月以上経っていて、
    ずっと見たいと思っていた映画でした。

    押井守と言えば、
    攻殻とか、パトレイバーとか、アニメの巨匠ですね。
    海外の近代SF映画に殆ど影響してるし、
    個人的にも、そういう世界観は大好きで殆どの映画を見てるかな。



    久しぶりに映画館行ったので、ホント楽しみでした。


    感想としては。


    見てすぐ、何かが沸いてくる映画、じゃなくて、
    暫くして、パンフとか読んで、
    ジワジワとメッセージが沸いてくるような、そんな映画。


    ただ、難解な今までの押井映画の中では、
    割と解りやすいなぁ、と思いました。


    唯一の失敗は、
    映画の前に原作を読破してしまったと言う事。

    この小説、なかなか面白くて、
    最近の中では一番はまって読みました。

    映画はその中の5巻をメインに映像化してるわけですが、
    まぁ、ナウシカみたいな感じなんですよね。
    全部読んで、本当に意味が解ってくるんですが、
    とにかく、その情報で色々曲解してしまって…


    もう完全に別物として見るべき映画なんで。
    …って、押井監督作品はみーーーーーんなそうですが(笑)



    永遠に子どものままで生き続けるキルドレが、
    ショーとしての戦争で、戦闘機パイロットとして生きる。

    死ぬためには撃墜されるしかない。

    国家間の戦争が無くなった平和な世界で、
    戦争を演じるための部品として生きるキルドレ。


    設定も非現実なら、登場人物も非現実的で、
    この映画の中の人物から、殆ど“感情”が読み取れない、
    人形が動いてる、そんな感じ。

    それがだから、
    空戦シーンを見てる自分らも、
    キルドレが演じてるショーとしての戦争を見てる気分にさせられます。

    ちなみに空中戦とか、空のシーンは、驚きを超えて感動モノ。
    実写かCGかわからないくらい綺麗でした。
    この迫力は映画館で是非見るべきです。


    でも、ショーとしての戦争を見てる映画の中の一般人と、
    実際、仮の平和の中にいる現代日本人が、
    例えば湾岸戦争やアフガンなどの戦争シーンをニュースで見てるのと、
    何が違うんだろと思いました。
    というか、全く同じだなと。


    そういうことでしか戦争を実感できず、
    さらにそういうことからしか、平和を考えられない日本ってのは、
    本当に危うい国なんだと改めて思います。

    この辺は、押井監督の「パトレイバー2」を見ていただきたい。
    個人的には、コレが一番好きな作品です。
    とてもとても、考えさせられるし、心にズシンと響く名作です。
    ちょっと、共通なメッセージを感じました。


    あとは、最後のシーンまで、
    殆どの登場人物に「諦め」が漂っているんですね。
    永遠に子どもで生きる事、空でしか死ねない事。

    だから地上ではただボンヤリ生きている、
    生きるしかないと思ってる、という感じ。


    でも本当はそうじゃなくて。

    自分の意思で変えていこうとする事、
    何かを乗り越えていこうとする意識とか、
    そこでもがいたり苦しんだり、達成感を味わう事とか、
    それが生きるという事なんだと。


    何度も何度も記憶と外見が変わって生まれ変わる宿命でも、
    じゃあ、自分が部品として生きるしかないと諦めるんじゃなくて、
    その個人の生ってのは一度しかないのだから、
    自分の意思で歩いて行かなくちゃ、って事なんだと。


    目に見える自分の世界を作っているのは、
    それを決めている自分自身の心の在りようだって。
    だから自分の意識次第で、
    世界は良い方にも悪い方にも変えて行けるんだと。



    それを気づかせるために、
    最後に主人公が「絶対勝てない大人」に向かっていって、
    ヒロインがラストシーン〜エンドロール後で、
    それに答える形で、生まれ変わった主人公を迎える、
    ということなんじゃないかと、
    見終えて3時間くらいして考えられるようになりました(笑)


    イノセントは、その前の「攻殻機動隊」を見てないと、
    果たしてなんのこっちゃ??というラブストーリーでしたが、
    それに比べれば、随分解りやすいラブストーリーって感じでした。


    音楽も、メインのBGMとか良い曲だなーっと思いました。
    切ない感じで、
    空の映像と本当に良く合ってた。
    今まで正直、綾香はあまり好きじゃなかったのですが、
    最後の曲は、ちょっといいじゃん、と思ったりして(笑)


    それよりも何よりも、
    やっぱり映像は凄いです。
    空がとても美しく描かれているから、
    余計戦闘シーンが際立つというか、
    その戦闘シーンですら、普通に見ても凄いわけですが。


    でもやっぱり、ちょっと小難しい映画ではあります。
    この監督に易しい映画撮れっていったって、
    そりゃ無理だって感じなんでしょうけど。
    カンヌで受け入れられないってのは解る気がします(笑)


    そのカンヌに出品していた、「崖の上のポニョ」
    まだ見てないんですけど、
    既に観た友人の話やブログなんか見ると、
    やっぱり感動したみたいで。
    映像とか、内容なんかは正反対に近い感じなんですが、
    何となく、両方見ると相互補完しあう感じになりそうな、
    そんな気がしてます。

    監督同士は、なんかバチバチやってますけどね。



    肌理の細かい、情の襞に触れるような内容の映画は、
    やっぱり観ていて得られるモノがあっていいですね。
    その辺は大味で粗雑な米製映画やドラマなんかよりは、
    全然見る価値あると思うんですけど…

    「性と都市」とか、「廿四」とか、「牢獄破り」とかね。
    未だにさっぱりどこがいいのか解らないです。

    誰か教えてください。



    …やっぱりいいです(爆)
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